路上にて

上海では
路上でいろいろモノを売ります。


たとえば、
路上屋台の串焼き屋は有名。
ワンブロックにひとりふたり、
焼き鳥屋の焼く部分だけ
のような台をこさえたおじさんが立っていて、
野菜や肉を正面に並べる。
「選んだら、焼きますよ」というわけですね。
深夜にもなると、
けっこうな人が買っていく。
夏場は衛生的にわるそうで
さすがに食べないけど、
冬場はちょこちょこ、食べます。
わりとおいしい。
一本20円くらい。


なぜかスリッパとかもよく売っている。
駅の階段ではハンカチが並んでいたり、
雨が降れば傘を売っていたりする。


休みの日の行楽地ちかくなんかは、
風船を束で持ったおじさんもいる。
このあいだたまたま通った
旧万博地跡にいたおじさんは、
もうそのまま
浮いちまうんじゃないかってくらい
風船を持ってた。


そういえば昔、
自分が住んでいた大阪の吹田という街で、
ピエロの格好をしたおじさんのシールが
いろんなとこに貼られていたことを思い出す。


たしか探偵ナイトスクープで
調べられていたような。
正体は不動産屋の
おじさんだったような。