起業とおしぼり

海外に来ているやつらは
いや特に
中国に来ているやつらは、
起業家精神が高い
とおもう。


特に自分のまわりにいる
5,6人の同僚は
ほぼ起業を目指していて、
だから
彼らと飯を食いに行くと
必然的にそういう話になる。
ヒトは? モノは? カネは?
とかそういう話。


モノで言えば、
ようはどこに需要があるのか
っていうことで、
需要があって
でもまだ先行利益が通用するモノ
っていうそれを話す。
なんていうか
魚いっぱいいるのに
まだ釣り人がいないスポット、
みたいな。


で、こないだ会話したのが
【おしぼり】だった。
おしぼり。冬はあったかくて
夏は冷えている、おしぼり。
あれをおしぼりクーラーごと
オフィスに貸し出すのはどうか、と。
「それあったら使いたい」
「残業中とかすげえうれしい」
「営業から帰ってきたときもいい」
とか声が出て、
わるくない、わるくない
って盛り上がったけど、
やっぱり
現行のおしぼり業者が
事業の一部としてやっていた。


だからダメってわけじゃないけど、
スタートアップが目指すべきなのは
大手企業の新規事業に
できるようなものでなく、
もっと気の狂ったような
ちょっとリスキーで
でも感覚的に共感がある、
そういうところのような
気もするのでした。